【あらすじ】
大阪に到着した貧乏大学生・三代目。そこで旧友のエセ関西弁男・Mと再会。むりやりMを拉致し、日本海と温泉を求め、進路は北陸へ
貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その1〜貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その2〜貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その3〜貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その4〜貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その5〜貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その6〜朝。昨日は酒を飲みすぎてしまい、少々頭が痛いのですが、何とか起き上がりました。まだ寝ているMを起こし、一路北陸へ。
悲しいくらい進まない電車に乗り、北陸に向かいます。電車内ではこんな会話がなされていました。
M 「温泉は分かるとして、何で日本海を見たいねん?」
僕 「何で、とかはないよ。
なんつーか、あの荒々しくも寂しい風景が見たいのかもな。
映画のオープニングの海ざっばーんみたいなやつ。
むき出しの岩に叩き付けられる波、吹き上げる水しぶき!
そこへ行って孤独を噛み締めるんだよ。そして男を磨くんだよ。」
M 「意味分からへん。孤独を噛み締めたいなら、ひとりで行けや。」
僕 「それは孤独すぎるだろ。」
M 「…。」
僕 「荒れた海を見たくないのか? お前はそれでも男か?
日本海で漁をする漁師の気持ちになったことはないのか?
陸に残した家族の事を思い、荒れ狂う海へと船を出す…
男の全てがそこにある!!」
M 「ないわ! 漁師って… お前、実家は服屋やろうが!」
僕 「何だ! 親が服屋じゃ、男磨いちゃいけないってのか!
家でママにお裁縫でも習ってなさいってことか!」
M 「ちゃうわ!
何で、日本海を見る=男を磨かれる、のかってことや!」
僕 「それは…。」
M 「何や! 言ってみい! 説明できひんのやろ!」
僕 「…いいじゃん、
なんとなく …だよ」
M 「…。」
僕 「
…男、磨けるんだよ…。」
M 「…。」
僕 「…。」
M 「…そう、やな。」
このMという男。基本的に非常に人が良いです。僕のことがいたたまれなくなったのでしょう。その後は文句一つ言わずついて来てくれました。 そして、そのまま電車に乗ること数時間。僕ら二人は地図で見たところ、一番海に近そうな駅で降りてみました。
僕 「あっち方面から潮風を感じるぜ! いざ、荒れ狂う日本海へ!」
M 「ここまできたら、俺もちょっと見てみたいわ。ざばーんってやつ」
僕 「おお、一緒に男を磨こうぜ。」
そして…
歩くこと約10分。大阪を出て5時間。僕らの前に海が広がりました。
…
M 「おお、見えてきたで! お、海や! …ん、あれ?」
僕 「…。」
M 「…って、これ…。」
僕 「…。」
M 「ま、まあ、海…ついたで、よかったやん。」
僕 「…。」
M 「…よく…ないわな。
これ…
思いっきり、海水浴場やもんな。」
僕 「…。」
M 「…。」
僕 「波ひとつないな…。」
M 「ああ、水着ギャルが楽しそうにしとるで…。」
…
…男二人で海水浴を楽しみましたよ。
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