また
マッコリにやられた。マッコリにやられるのは分かっていた。僕は今までの人生の中で奴を飲んでやられなかったためしがない。あの飲みやすさのくせに2杯もいけばガタっと体に回りだすアルコール分、そして吹っ飛ぶ記憶―まさに魔の酒。
はじめて奴と戦ったのは浪人時代。3杯目を飲んだ辺りから記憶が吹っ飛び、気付いたら夜の公園で体育座りをしていた。そして泣いていた。
大学に入り、酒の飲み方もうまくなり、そして挑んだリベンジ戦。僕は先輩に枝豆を投げつけ、説教をし、気付いたら夜の公園で体育座りをしていた。そして泣いていた。先輩も泣いていた。
あれから何年経ったか。マッコリから逃げて、逃げて、逃げて。でも、カルピス割りとかなら大丈夫だろう、ストレートじゃなければ大丈夫だろう、というかこのチヂミうっめっ!と数年ぶりのリベンジ戦を挑んだのが昨日の晩で。