映画を二本ほど見た。雨だなぁ、外に遊びに行けないなぁ、と思っていたところに、これ見よがしにTUTAYAから半額クーポンが届いたからだ。これ、もしかして意識的にやってるのか? だとしたらすごいなぁ。
邦画ランキング!と騒いでるコーナーから適当に二本ほど見繕った。昔は難解な洋画なんかを好んで見てたけど、最近は単純明快な邦画がありがたい。週末はボーっとしたいから。
今日はブログらしく、見た映画を紹介。まあ、ランキングコーナーにあったようなものなので、「紹介」というか「感想」だけど。
まずは一本目。
言わずとしれた伊坂幸太郎の原作。あえて言うけど、この人の作品はさっき言った「単純明快な邦画」まさにそのもの。こう言うとファンに怒られちゃいそうだけど、なにとぞ誤解されないように。褒めてます。僕も伊坂作品は好きだし。
要は、なかなかここまでスッキリしたエンターテイメントを作るのは難しいってこと。芸術性とか文学性は隣に置いといて、とりあえず見た人(読んだ人)が「面白い!」と感じるエンターテイメント。ごちゃごちゃ言わずに面白けりゃいい、と僕は考える。文学性なんてものはさりげなく、隠し味のごとく含ませるのがカッコイイと思うし。
伊坂作品を映画化するのは実に正解。たぶんこの人は映像ありきで文章書いてるから、すんなりと世界感が再現出来る。原作とそれが映像化されたものって、ほとんどそのイメージが合致することはないけど、「これはなかなかよく再現出来ているなぁ」というのが個人的な感想。テーマであり、主題歌でもある、ボブ・ディランはそれまでの多くの映画がそうであったように、映画との相性が異常に良い。なんだかんだで最後にディランが流れると良い映画な感じがするんだからすごいもんだ。あ、これは映画自体も良いと思うけど。
次に二本目。
こちらは「劇団、本谷由希子」の主宰者・演出家にして、作家の本谷有希子さんの原作。サトエリが「演技の出来ない高飛車な女優」って役だけど、これはハマリすぎ。てか、演技する必要あったのか、と。あくまでイメージだけど、そんな視聴者のイメージを逆取りしたキャスティングはうまい。脇を固める俳優・女優に実力派を置いたのも、サトエリのイタさを際立たせていてナイス。
本谷有希子って人はそのイタい部分が肝なんだと思う。実は一回、大学在学中にこの人と話す機会があったのだけれど、本人はそれは美人だし、話せばなんだかとても可愛らしいし、後になってこの人があんな小説を書いてるの知ったときは「イタたたた。」と感じたっけ。人から見えている自分をどれだけ繕っても、腹の中じゃ汚い、生々しい、ことを常に考えている。それは皆そう。ただそれを気付かないふりをするか、気付いた上で隠すか、気付いた上で行動にまで出しちゃうか、その違い。僕は真ん中、たぶん本谷有希子って人もそこ。行動に出来ないから、その後は文章にする。だからイタく感じる。でも心地よく感じる。
そんな週末。さて、これから一杯ひっかけてランボーでも見に行くか。悪くない。