なんでか、と思うものがある。なんで、まだ存在するのか、と。それは、黒板。駅の伝言用の黒板。あれって、なぜにいまだに、あそこに存在しているのか。国民総携帯ユーザーの昨今、なのに今もまだ駅に存在する伝言用黒板。誰が使うのか、なぜ使うのか、僕はその大きな謎のことを考え、悩み、今日も8時間ほどしか眠れない日々を過ごしている。
先程、こんな黒板を見かけた。
今日来るーーー? りさ
行くよーー さやなぜにこのような会話が駅の伝言板でなされたのか。りさとさやは携帯電話を持っていないのか。謎、謎、謎。―だがあえて今日はちょっとだけ想像を働かし、この謎に挑んでみよう。
考えられうるケース―
【case1】 暗号説かの名作漫画「シティーハンター」において黒板に「XYZ」と書くことで、それを依頼の合図としていたように、これも一種の暗号なのではないか。携帯電話等の現代機器を使うことで生じる、盗聴その他の危険を回避する為のものではないか。もしこれが暗号だとするならば…
今日来るーーー? りさ
↓
今日の取引には例のブツを持って、お前ひとりで来い。おっと、余計な考えは起こさない方がいいぜ? 蜂の巣になってコンクリートにキスしたくはないだろう? コードネーム・りさ(国際指名手配犯・マシンガンのスティッグマイヤー) 行くよーー さや
↓
ああ、分かった俺一人で行こう。その代わり、きちんとボスは返してもらうぜ。だがもしボスになにかあって見ろ?一家の面子をかけて貴様を地の果てまで追い詰めるぜ?貴様も、貴様の家族も、貴様の恋人も、細切れに切り刻んでやる。一度抜いた刀は簡単には鞘には戻せねぇからな。…
もしくはこんなケースはどうだろうか―
【case2】 りさとさやは本当に携帯電話を持ってない。りさとさやはもしかしたら齢80くらいのご老人なのではないか。だとしたらこの伝言、多少誤字があるので直さなくてはならない。
今日来るーーー? りさ
↓
今日御迎え来るーー? りさ行くよーー さや
↓
逝くよーー さや…
…
結局、謎は深まるばかりだ。都会の遺物・駅の伝言板―ちょっと時代錯誤で、でもなんだか憎めない彼ら。様々な言葉や想いをその内にこめ、過去・現代・未来を今日も紡ぐ。なんて。

←面白い、と思えた記事があったらクリックお願い致します。