というわけで今回のお話は、前回予告した通りに、ビックリマンチョコに関してです。(あ、大丈夫です。ニーズがないことぐらい分かってます。僕は向かい風のときほど実力を発揮する男です。)
ビックリマンチョコ。幼稚園のときくらいに、ものすごく流行りました。当時は、「キラ」と呼ばれるプリズムのカードを何枚持っているかが、そのまま幼稚園でのステータスとなっていました。
(「ヘッド・ロココ」と「スーパーゼウス」と言われる、所謂“いい者”の「2大キラ」を持つ者は、まさに幼稚園においては「王」扱いでした。)
僕も、日々「キラ」を集めるために、母親にねだってはチョコを買ってもらっていましたよ。
が、いかんせん、時はバブル全盛期。
バブルの輪から解脱してしまっていた、我が家(下町の洋服屋さん・自営業)とは違い、
金のある所には、どうしようもないくらい金があるわけで、
僕は、
所詮は資本がものを言うという、この資本主義社会のルールを、若干5歳にして嫌と言うほど味わっていたのです。(そう、幼稚園生達のビックリマンチョコ争奪戦は、まさにその時代の社会の縮図であったわけです。)
というわけで、
親が銀行屋のヒロシくんをプリンス、とするのならば、
親が洋服屋の僕は、貧しい羊飼い、
の
奴隷
が
飼っている
犬(雑種・3歳・オス)
の
うんこ(雑種・出来立て・性別不詳)
ぐらいの身分であり、
僕は、いつもヒロシくんに対しては頭が上がらず、
あの「湯浅弁護士の出来損ないのようなお坊ちゃん」の靴を、それはそれは綺麗に舐めては、
「ぐへへへへ、どうか、わたくしめに余ったシールをお分けくだせえ」と、畜生にも劣る幼稚園ライフを過ごしていたのです。
…
で、
そんなある日、
全国を“とあるニュース”が駆け抜けました。
「ビックリマンの偽物が横行している」と。
…
記憶にある方もいらっしゃるかと思います。
あまりにものビックリマンブームに便乗したワルモノが、偽ビックリマンチョコを製造し出したのです。
「ロッテ」ならぬ、
「ロッチ」、と裏に書かれた偽ビックリマンチョコの登場です。
―「ロッチ」の登場この事件により、僕のビックリマンライフが劇的な変化を迎えることとなります。
つづく
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