キモチワルイヨー



キモチワルイヨー



いっそ殺してくれよー。



っと、極度の二日酔い。あ、どーも、“ぶろんちゅ界の鬼殺し”こと、“もう、揚げ物が食えない歳だ”こと、三代目です。


ご他聞漏れず、昨日も酒を飲んでいたわけです。


飲み会にね、行く前の事。ちょいっとばっかり時間が空いていたので、公園のベンチで本を読んでいました。


ウトウトっとね、しちゃったんです。心地よい陽気に爽やかな風のせいでしょうかね。僕は「それもまあ、よいか」と思い、スヤスヤとそこで30分ほど寝てしまいました。


すごく気持ち良かったですね、都会の喧騒中、ふっと自分だけトキが止まっているような感覚。なんとも云えない優越感です。


で、飲み会。これまたご他聞漏れずガブガブとお酒を飲んでいた僕の体にとある異変が…。



体中が痒い。



かゆい。カユイ。痒い。(「痒い」って漢字は本当に見るだけでカユくなるなぁ。)


蚊です。蚊に体中を刺されていました。アルコールが入り、体の血流が良くなったせいで、その刺された部分が同時多発的に「お前をカユいカユいにさせてやるぜテロ」を起こし始めたのです。



「あはは、あいつホントバカだなー。」



ボリボリ



「マジで? そんなことあったの!?」



ボリボリ



「いや、でも俺は頑張っていこうと思うよ。」



ボリボリ



「おちんちーん、おちんちーん!」



ボリボリ




…ああ、困った。まったく飲み会に集中できません。蚊の野郎、人が寝ているのを良い事に「指の関節部分」とか「耳の裏側」とか、渾身の「カユいカユいスポット」を刺してやがったのです。



思うに、



蚊ってさ、趣味で人間を痒くしてるよね。




いや、これは絶対。少なくとも十中八九。


そうですよ。だって考えてもみて下さい。蚊にとって「人間を痒くする」という行為はなんの得もないじゃないですか。人間だって、蚊に刺されても痒くならないのなら、あそこまで目くじら立てて奴らをパチンとやったりはしないですよ。


もしも、ですよ?


蚊に刺された部分が痒くもならず、むしろ、お星様やハートマークになったりしたらどうでしょうか?


「ねぇ、見て見てー! 昨日ね、耳の裏を蚊に刺してもらってさ!
 ほら! お星様だったよー。チョーかわいくなーい?」


的なね、感じになるはずですよ。いや、これは絶対。少なくとも十中八九。


生物とは進化するものです。蚊はなぜ、人間と共存をせず、敵対する選択を選んだのでしょうか? 考える時間は十分すぎるほどあったはずです。


となると、これはもう、「趣味でやってる」としか考えられません。奴らは人間の痒がっている姿を見、「うひひひひ」とサディスティックな笑みを浮かべているのです。


――小学生の頃、近所の「怖い」と評判のおっさんの家の中庭に爆竹を投げ込んだことがありました。僕と友人達はとっ捕まり、おっさんに頬をパチンとやられました。
後日、近くのアパートの屋上から、おっさんの顔めがけて水鉄砲で水を噴射しました。


蚊が、「指の関節部分」とか「耳の裏側」とかを刺すのはそういうことだと思います。



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体は痒いし、頭は痛いし、拝啓、僕は今、最悪です。

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