つづき〜

【あらすじ】
リクームとグルドの猛攻より脱出した貧乏大学生・三代目。
『…悟空がいなけりゃ地球は平和だったのでは?だってラディッツが来たのも、べジータ逃がしたのもあいつのせいだし、人造人間に関してはブルマの「今のうちにDrゲロを倒しちゃえばいいじゃない」と言うことを聞かず、「オラ戦いてぇ」とか言い出す始末。あいつは一番最初にヤムチャにやられておくべきだったんだ!』とかなんとか考えながら、再び進路を西に定め、浜松を出発した。


貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その1〜

貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その2〜

貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その3〜

貧乏大学生・チキチキ旅行記〜夏・その4〜



さて、お昼を済ませ、再び東海道本線に乗り込みました。先ほどは実に不快な目に合いました。やっぱり電車の旅にとって、「席」というのは大きな要素ですね。隣の席にどんな人が座るか、それによってかなりの差が出てきますよ。

もしもの話ですよ、隣の席に座ったのがリクームのような宇宙人でなかった場合。例えば、潮風の匂いのするような美少女であった場合。だいぶ話が違ってきますよ。





彼女は少し控えめな笑顔を浮かべ、こう言うんです。


「あのう…もしご迷惑でなければ、サンドウィッチをひとつもらっていただけませんか? ちょっと作りすぎてしまいまして…。」


僕は彼女の方をちらっと見て、これまた不器用な笑顔で答えます。


「あ、はい、構いませんよ。それなら遠慮なく…。」



…あ、この先はたぶん相当気持ち悪い展開になりますよ。まだ、書いてないですけど、僕の中の妄想族がフルスロットルでアクセルを踏み出してるんで、これは非常に危険かと…。読むのやめるなら今の内です。これよりは先は自己責任でお願いします。





僕はサンドウィッチを食べながら言います。


「あ、すごくおいしいです! こんな美味しいサンドウィッチ始めて食べましたよ!」


これはお世辞ではない。本当に美味しいのだ。 


「ホントですか!? 良かったー、サンドウィッチはよく作るんですけど、誰かに食べてもらったことはなかったから。」


屈託のない笑顔で彼女は嬉しそうにそう答えてくれた。その時、僕の中で何かが変化するのを感じる。


「うん、お世辞抜きですごくおいしい。 えっと、ひとりで電車旅ですか? どこへ行かれるのですか?」


願わくば、もう少し彼女と会話がしたい。願わくば、彼女の降りる駅が遥か先であって欲しい。そう思いつつ僕はそんな質問をした。



しかし、その質問に対し、彼女はちょっと困った顔をする。


「どこへ…、というものはないんです。ただ、ちょっとひとりで何処かへ行きたくて…。 変…ですかね?」


表情が少し曇る。先ほどの屈託のない笑顔とは対照的に、陰を含むその表情。どうやら、誰も立ち入れない彼女だけの領域があるようだ。


僕はすこし意を決し、出来る限りの笑顔を浮かべ、こう言った。


「いやいや、全然変じゃありませんよ。 僕も同じです。ひとりで目的地も決めずに旅してるんです。 
…そうだ! どうですか? 途中まで一緒に旅しませんか!?」





…うん。まあ、そのあとは、あれがこうなって、それがああなって…ですよ。うひひ、「新撰組総長・近藤勇」(「チキチキ旅行記〜その2〜」を参照)が大活躍です。「僕の名刀・虎鉄」(「チキチキ旅行記〜その2〜」を参…しなくていいです)がバッタバッタと…。










なるかい!!




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「お兄ちゃん、うなぎパイ食べる!?」


僕に隣に座った、現在も、そして過去も美少女ではなかったに違いないその人は、そう言って、うなぎパイをくれました。

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